海外旅行で市場調査でファミリー、団塊、ロマンス市場の潜在力に注目


海外旅行で日本は現在、ハワイ方面の旅行商品の値段が上昇傾向にあるが、日本以外の国々でも、同じように考えているようだ。ハワイ州観光局(HVCB)が3月に開催した全世界担当者によるミーティングでも、各マーケット担当者からは価格に対する抵抗感があるという報告が聞かれたという。

 ただし、ハワイ州観光局(HTJ)では、商品価格が上昇する中でハワイの価値を評価してもらえる客層として、ファミリー、団塊、ロマンス市場の潜在性に注目し、引き続き、力を入れて取り組む。

 これはHTJが2月に消費者を対象に実施したグループ・インタビューの結果を受けたもの。特に、ハワイ訪問経験のある団塊世代(50~59歳)の男女については、「ホノルル美術館を目当てにハワイ旅行をしたことがあるなど、旅行をする目的が比較的明確」であること、さらに「すぐに海外旅行に行くかは疑問のところがあるが、旅行にかける費用が高額」という傾向を見出した。

 一方、20代、30代女性は、ハワイ訪問経験の有無に関わらず、海外旅行に対して「あまり敏感でない」ようだ。ただし、HTJの自然などをを打ち出したCFを見せると、「こういうところなら行ってみたい」「ハワイにこんなところがあるんだ」という感想を持った人が増え、「HTJが設定したマーケティング・タグラインに関心があることが分かった」(一倉氏)という。

トラベルビジョン - 2007/4/2