海外旅行アジアの事情

アジア各国の海外旅行の現状なのですが、UNWTOが発表した2008年の海外旅行者数の成長率予測によりますと、世界平均が前年比3%増から4%増なのに対して、アジア太平洋地域は8%増から10%増ということで、世界的に海外旅行が減速の傾向にあるのに対して、アジア太平洋地域は前年並みの増加が見込まれているのです。アジア各国はデスティネーションとソースマーケットであることが指摘されていて、アジアのインバウンドは、なんと毎年8%増加し、3億5000万人に達すると予測しているのです。
中国やシンガポール、マレーシアの伸びが顕著で、韓国やタイ、香港なども伸び率の上位に入っています。ところが日本人の旅行者数の割合は縮小しているのです。アジア各国の観光市場が成長するなかで、日本人の旅行者を増す努力をするよりも、中国などから旅行者を獲得することに注力するころの方が効果的との見方をしています。だからといって日本人が望まれていないわけではなく、他に成長市場があるからだということのようです。