海外旅行で大型連休、長野県内代理店で海外旅行の予約好調

海外旅行で長野県内の旅行会社の窓口で、ゴールデンウイークの海外旅行の予約が好調だ。今年は5月3-6日が4連休。平日の2日間を休みにすると4月28日から9連休となり、昨年に続き暦にも恵まれている。ハワイ、グアム行きなどでは、4月末出発分の航空券の大部分が売れた窓口もあるほか、欧州向けも引き続き人気が高いという。

 エイチ・アイ・エス長野営業所(長野市)は、海外旅行の予約が前年同期比で2割ほど多い。若い家族連れに人気の高いハワイやグアムのほか、韓国、台湾などのアジア方面も売れ行きは好調。担当者は「暦(の並び)がいいので、休みの取れる人が埋まらないうちに予約を取っているのではないか」とみる。

 日本旅行松本支店(松本市)も、例年より動きが早い。1月末に発売した4月27-29日出発のハワイ、グアム、サイパンなどへの航空券は既にほとんどが予約済みだ。同支店も「お客さまの財布にゆとりが出てきたからでしょうか」と分析。海外旅行情報サイトを運営するリクルート(東京)は、例年より早い1月から大型連休の特集を始め、「年明け直後から(予約が)動いている感触」(海外旅行推進室)という。

 記録的な暖冬が追い風になっているとの声もある。同様に申し込みの出足が早い日本ツーリスト(須坂市)は「今冬は雪がなく、お客さまの気持ちが早い時期から外に向かっている面がある」。

 暦に恵まれ、余裕のある旅行スケジュールが可能なため、「8日間以上の日程が取れる人には欧州が人気」と話すのは、JTB中部松本支店(松本市)の担当者。熟年世代に欧州人気が根強いことも意識し、JTBは4月から、イタリア行きのツアーで自宅から到着地まで荷物を運ぶサービスを始める予定で、同支店もPRしている。

信濃毎日新聞 - 2007年2月26日